井戸端会議に誘われて、のこのこと行ってきました。
料理のことから、町医者の評判のこと、孫のこと・・・と話題は尽きず、昔の−千人針−のことに。
「千人針をしたわ〜!私の姉さんは寅年だったから年の数だけできて、ひっぱりだこだったのよ〜」っと、つい数年前の出来事のように、さらりとした会話。一瞬、私だけが違う空間にいるような錯覚になりました。
「戦争を知らないひとたちが、国を治めているんだからね〜」とも言われました。確かに、昨今の国政をになう政治家の発言には、戦争がもつ「現実」を直視せず、国民を追い立てるような危うさがあります。
「でも、あきらめず、子どもたちの将来のためにも、大事なことは守っていかなくては・・・」と言わずにはいられませんでした。*若い方への「千人針」個人的注釈*出征する兵士の弾除けにと、家族や恋人が千人の人に一人一針ずつ縫って結び目をつくってもらったもの。寅年生まれだけは自分の歳の数だけ縫うことができた。兵士はこれを身に着けて出征。お国のために死ぬよりか、生きて帰ってきてほしい−−−という庶民の、女の願い、ささやかな抵抗が表れている