白山市では学校図書館司書を全校に配置

2007年6月末、文教厚生委員会の視察で、石川県白山市に行きました。
白山市は、子どもたちの豊かな心を育むことを目的に、学校図書館司書を全小中学校に正規職員として配置しています。実際には、臨時職員が半数以上のようですが、成果として
① 図書館の開館時間を長くでき、図書館を利用する生徒がふえた
② 児童生徒や教員の希望する図書を素早く提供できる
③ 気軽に図書館を利用でき、自らすすんで調べ学習する場として定着
④ 学校図書館をネットワーク化することができ、読書センターとしての機能や学習・情報センターとしての機能が充実
などがあげられています。児童数が全体的に減少しているにも関わらず、全体の貸出冊数も一人当たりの貸出冊数も増えています。
実際に、蕪城小学校を見学しました。この学校の特徴の一つは、図書室を「メディアホール」と呼び、情報空間となっていることです。このメディアホールは、学校の真ん中に位置し、気軽に本と親しめる開放的な図書室で、そこに行くと思わず笑顔になってしまうような雰囲気です。子どもたちにとっても心地よい居場所になるよう細部にわたる工夫もされていました。昨年より朝読書の開始をしたことも重なり貸出冊数が1万冊も増えています。学校図書館司書は、司書教諭と週1回打ち合わせを行い職員室での机も隣どうし。読書活動も、授業での調べ学習の中でも連携された取り組みが行われています。市内全体では司書部会が月1回開催され、学校図書館司書どうしの情報交換や連携もすすめられています。
市長の子どもの心豊かな教育と図書への強い思いから、1校1人の配置が実現しているということでした。
参加した文教厚生委員のメンバーで、「ぜひ西東京市でも目指しましょう!」と強い思いを確認できたことは、大きな成果でした。
(市議会議員・板垣洋子)